『生きて、繋いで』被爆三世の家族写真 撮影・展示プロジェクト

被爆三世これからの私たちはprojectProject about

プロジェクト概要

被爆三世 これからの私たちはproject

[被爆三世 これからの私たちはproject]は、被爆三世・同世代、次世代のこれからを考えてもらうきっかけ作りのための非営利な平和市民活動です。
被爆者の祖父母を持つ私たちは、その実体験を直接聞くことができる最後の世代です。原爆・戦争の記憶を私たちが受け継ぎ、次の世代へ繋いでいくことが大切だと考えています。
三世の方も、そうでない方もこの展示を通して“これからの私たちは――”の先を考えるきっかけのひとつとしていただきたいという思いで活動を行っています。

プロジェクトメンバー

「被爆三世の家族写真」撮影・展示活動

被爆三世の家族写真

カメラマン 堂畝紘子による撮影・展示プロジェクト。
[被爆三世 これからの私たちはproject]の柱として活動しています。

2015年より撮影を開始し、これまでに80組以上のご家族を撮影させていただきました。
最近は、被爆三世ひとりでの参加も増えています。

被爆者から被爆二世、三世(いれば四世)までの命の繋がりを家族写真で表現し、同世代・次世代のこれからを考えてもらうきっかけ作りの為、それぞれのご家族の被爆体験をキャプションに添えて展示しています。

戦争を知らない私たちにとって、語り部さんのお話を我が事に捉えたり、関心を持って被爆地を訪れる事は簡単ではないと感じています。
考える為には知らなくてはなりませんが、私たちは良くも悪くも知らずに生きてこられた世代で、知る為には身近な所にきっかけが必要だと考えました。
“他人事”であった問題を“我が事”として捉える為のひとつの方法として、家族を知る事がきっかけになるのではと考えています。

私は有名な写真家ではありませんが、無名なカメラマンだからこそ記録出来る写真もあると思います。
記録の重要性は、失って初めて認識される事が多いものです。今日当たり前に在るものが、明日も存在するとは限りません。
語り部をされていない方のお話を聞けるのは家族だけかもしれませんし、家族だからこそ何も聞けないのかもしれません。戦争を体験していない若い世代が、家族の体験に向き合うことは決して簡単ではありませんが、戦争も戦後も知らない世代だからこそ、想像できることがあるのではないでしょうか。

堂畝紘子プロフィール

取材していただいた新聞・雑誌・テレビ番組・その他 一覧