『生きて、繋いで』被爆三世の家族写真 撮影・展示プロジェクト

写真展『1945-2015 被爆三世 ‐肖像と家族写真‐』

写真展『1945-2015 被爆三世 ‐肖像と家族写真‐』

会期/2015年8月2日~8月6日
会場/Yo-haku(広島市中区)

[告知チラシ]
英語版も作成しました。

[チラシ表面]より
2015年8月、日本は終戦から70年、そして被爆から70年目を迎えます。
被爆者の高齢化が進む今、ヒロシマでは被爆の記憶を今後どう継承していくかが問題視されています。
現代を生きる私たち世代は実体験としての戦争を知りませんが、戦争・原爆を直接体験した方々と接する事が出来ています。
しかし、それもきっと私たち世代が最後です。
現代を生きる私たち世代に出来ることを この夏、少しだけ考えてみませんか?

写真展『1945-2015 被爆三世 ‐肖像と家族写真‐』

[チラシ裏面]
個展の為、少しでもいろんな方にお越しいただけたらと思い、毎日ミニイベントを開催しました。
ミニイベント企画にご協力下さった皆様、本当にありがとうございました。

[SNS告知文]より
『被爆三世』という言葉を使うにあたり、悩みました。 私の親族にも被爆者はいますが、正直躊躇いはありましたし、今も迷いが無いと言い切ってしまうと嘘になります。 それでも、原発事故をきっかけに離婚し広島へ出戻った私だからこそ撮れる家族写真、被爆三世の姿があるのでは無いかなと思い、撮影活動を続けてまいりました。 私が撮りたいのは、“被爆”という文字を背負った重い写真では無く、いつも通りに今を生きている三世の方々の日常です。 三世と呼ばれるまでに命を繋いでこられた祖父母さま、ご両親さまの記憶を受け継げる唯一の存在、そして次の世代へ繋げる事が希望だとも思うのです。 この写真展が、強く訴えたいテーマを持っているかというと、それは無いと思います。 ただ、この展示を観て下さる方にとって、何かの小さなきっかけのひとつになれたら…と願っております。 お暑い時期ではございますが、少しでも多くの方にお越しいただきたいという思いから、平和記念公園・広島市中心部から徒歩圏内のスペースを展示場所とし、平和祈念式典当日にもお立ち寄りいただけたらと8月6日の慰霊の日まで設定いたしました。 展示期間中は、さまざまなイベントを開催予定しております。 また、手が空いている限り、家族写真の無料撮影も行う予定でございます。 ぜひご家族みなさまで、お気軽に足をお運びいただけましたら幸いでございます。 (2015.07.28)
※現在の趣旨とは異なる部分がございますが、記録の為、そのまま引用しております。

写真展『1945-2015 被爆三世 ‐肖像と家族写真‐』BGM

[BGMご紹介チラシ]
会場BGMとして、黒石ひとみさんの音楽を使わせていただきました。
心に優しく響くメロディと歌声に癒されながら、穏やかな気持ちでお過ごしいただく事が出来ました。

8月2~5日のBGM:アルバム「Angel Feather Voice」「Angel Feather Voice2」
8月6日のBGM:アルバム「美しの里 ~四季~」「地球のみんな・Walking Tour」

» 黒石ひとみさんのHP内でご紹介いただきました。

写真展『1945-2015 被爆三世 ‐肖像と家族写真‐』

被写体となって下さったご家族、その縁者の方々、写真を通じてお知り合いになった方や、FBやチラシを見てお越しくださった方、通りすがりの方など、沢山のご縁をいただきました。
『被爆三世』という文字を見て関心を持って下さった方もいらっしゃり、率直なご意見もいただきました。

写真展『1945-2015 被爆三世 ‐肖像と家族写真‐』

『被爆三世』という言葉を使う事に対する不安が強かった為(当時はメディアでもあまり使われておらず、この会場に決まる前に数件のギャラリーから「被爆三世という言葉を使う展示に会場は貸せない」という理由で断られていました)撮影時に被写体にアンケートを取っていました。あくまでも、撮影にご協力下さった一部の被爆三世のご家族のご意見に過ぎませんが、一応ここで纏めて公表しました。
※現在、このアンケートは実施しておりません。

あらゆる面において反省点の多い初めての写真展でしたが、展示を行った事で視えてきた現実があり、そこから更に迷走を重ねつつ活動を続けていく事になりました。

(来場者数/約200人)